猫圧を求める

絵の練習とか漫画の感想とか

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション 感想

(⚠️ガッツリネタバレ。時間があれば直したい書き殴りです)

クッッッソ解釈多め(最早妄想)/他作品ネタ多め

 

 

 

・アニメーターーーーーーーーーー!! 最高作画で最高漫画作品の映画を観せてくれてありがとう!!! めちゃめちゃ素晴らしかったです! でも大丈夫?? 生きてる??? デクがロディを追いかけたり守りながら逃げる時の立体機動装置みたいなトンデモ動画に度肝を抜かれたのですが、無事に生きてクランクアップ(違う)を迎えられたのか心配です。あんな躍動感満載なのに崩れていない作画を105分やり切ったスタッフたち、本当に本当にすげえよ…。

・オープニングやばくないですか??!??!!!!!? や、やば〜〜〜〜〜〜〜ア゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!\ジュワッ/ \消滅/ 格好良すぎて泣いた。初撃が重すぎる。ベタカゲを大胆に用いた、今回の登場人物をリレー式に紹介するオープニング。ONE PIECE FILM ZのZEALも感極まって泣いたので、自分はああいうスタイリッシュな音楽/映像のリレーに弱いのかもしれない。

・デクたちが3人組でエンデヴァーチームと行動していたのは、個性によるチーム分けではなく事務所単位で出動したからなんですね。最近この3人組がひとまとめにされることが多いイメージを受けるので、長期旅行から自宅に帰ってきた時のような安心感があります。他にもvs.死穢八斎會時にインターン中だった子達が集まっているのを見るとなんとなくいつメン!な感じがしてきた気がする。学校生活で仲が良いグループは実家の安心感ですが。

・そういえばロディが他国でヒーロー活動していいのかみたいな話していたけど、エンデヴァー事務所を通じて許可されてなかったのかな。ヒューマライズ制圧にしかヒーロー活動は許可されてなかったんだろうか? 許可されてないのなら買い出しの時になんでヒーロースーツ着てたんでしょう。作中に説明はないので作者……は把握してないよな………監督?のみぞ知る??

・ハイハイ他国ヒーローもうちょいいっぱい見たかったな!! 人数が少ない分エジプトの壁画にいそうなツタンカーメンがめちゃくちゃ存在感を出していて、視線の吸引力が強かったです。絵のタッチも違うし、あのキャラデザのヒーローは反則じゃん?! ペラペラのまま渋滞する道路の隙間を縫って爆走するのめちゃオモロでした。

・油断していたら轟が緑谷からの暗号を文字通りに受け取る天然攻撃(攻撃ではない)ブッパしてて死にかけた。こんなシリアスな場面であんな文章のメールが来たら裏があるかもしれないとは思わないのだろうか。君のパッパも天然だけどホークスの意図をちゃんと汲めていたのに……………これが………経験値の差……?! 隣に非天然のサイドキックの人が居てくれてよかったな……。天然ってなんであんなに微笑ましいんだろう。

・上の直後、緑谷からの暗号を受けて部屋から出ていく轟が、偶々来たであろう爆豪を流れるような自然さで拉致ったのには耐えきれなかった。かっちゃんは案の定キレるけど、それをものともしない轟。日常だな…………。デクが指名手配されるという緊急事態にいつも原作で見ているやりとりが滲みるぜ。

・爆豪&轟がデク&ロディと合流したシーン、心底安心しました。氷結で足場を作って移動する技はあまり手間を増やしたくない週アニメだとキッツイかもしれないけど、映画ではむしろ見せ場として派手にさせやすいようで、めちゃくちゃ視界が回る。ブォンブォン回る。間瀬垣小の児童に造ったアトラクションといい、あれを滑るの楽しそうで羨ましいな。

・かっっっちゃん!!!!!! 原作は30巻まで読んでるしアニメだって全話見たけど、君、パソコンに強いみたいな情報出してますかかっちゃん??!??! ファンブックに載ってたりする?! 既出ならごめん! 才能マンの延長線的なやつなんだろうか。至る所で有能なかっちゃん、一家に一台欲しい(サイレントモード搭載は必須)。

・デクがロディの個性を尋ねた時、観客に答えを聞かせなかったので「これは最終局面でデクがピンチの時にロディが個性を使って助けてくれるパターンだな?!」って予想したんだけど、想定以上に個性が想定外というか、か、可愛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!!! その予想はこれまでに何度もピンチに陥ってきたのに個性を使って対応する様子がないのでもしかして無個性か、あるいは戦闘向けの個性ではないのかな……とシフトしてそのままフェードアウトしたので、開示された時はめちゃめちゃ驚いたぞ………。ロディは何よりも弟妹を愛している兄なので2人を守るためならヴィランに屈することも厭わないよな、でも守ってくれているデクに内緒でスーツケースを持ち出した挙句怪我を負わせてしまったのにもう一度デクの頑張りを無にするようなことをするか?う〜〜〜ん。みたいに天秤グラグラしているところで意外な個性が判明したから色々すっ飛んでしまった。

・デクがオラオラしてる…………………。私は空条承太郎を連想したけど別の人はゴムゴムのガドリングって言ってて( ◡⁀◡ )〜〜〜〜〜〜ってなりました。有名人気作品の主人公を連想させるオマージュ……………。まあ緑谷出久も有名人気作品の主人公なんだけど。

・今回主要キャラ4人とも怪我の度合いがエライことになっていましたが、血液の描写がめちゃめちゃめちゃめちゃリアルで好き。微かに粘度がある血の滴り落ちる/勢いよく撒き散らされる/擦れて掠れる様子がすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜くすご〜〜〜〜〜〜〜く丁寧に描かれていました。血液こだわりスタッフがいたのかもしれない。ありがとうございます。

・個人的に、子どもは庇護されるべき存在だと思っているから戦いの義務を負わせる作品はあんまり好きじゃないな〜〜と思うことがあるんですよね。子どもでないといけないような条件があったり、突出した力を持っていてその子でないと太刀打ちできないような設定はき、厳し〜〜〜! 胃がキリキリする……。なので今回主要4人がボロボロになりながらトリガーボムを解除しに直走るのもウワ〜〜〜って思ったし、エンデヴァーがサイドキックを派遣するなり助太刀に入るなり戦力の増強をしてくれないかな…と願ったりしたけど、日本から派遣された人員では丸々一国をカバーするのも難しかっただろうしヒーローは目の前の困っている人を見捨てられないしエンデヴァーはインターン生3人の実力を一番近くで見ているので、総合的に考えると3人に任せるしかなかったんだろうな…。そしてこのエンデヴァーの判断、「お前たちは失敗しない。お前たちは必ずやり遂げてくれると信じている。だからこちらは任せろ」というクソでっかい信頼の証にも見えてヴァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?? その道の先頭を走る人に認められるヒヨっ子共、良。まあそもそも自分たちから率先して危険に飛び込んで行く輩×3に対して「守られろ!」は不毛な心配なんだろうけど……。

・緑谷とロディの別れのシーン。ロディは緑谷に自分の個性の話をしたのに「もう2度と来るな」と言ったその肩にはピノを乗せているんですよね。フード然りポケット然り、隠すこともできたのにそれをしなかった。つっけんどんな別れの態度が個性のおかげで丸裸ですよ。緑谷はロディにとって本心を見せられる相手です!!!!!おめでとうございます!!!!と太鼓判押された心地で気が狂いそう(手遅れ)。大変に嬉しいでございますわ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

・もう1回観に行きたいな!!! 見逃した好きポイント、勘違いしたところ、めちゃくちゃありそう。というかスタッフが魂込めて製作した105分を脳が1個、目玉2つの1人間が1回で把握し切れるわけないや〜〜〜〜〜〜ん! ということで観ます。その前に貰った小冊子読まねば。

 


以下ロディについて褒め称える文章

・まずキャラデザ、というか顔立ちが好き。安心安定の堀越産なのでデザインが良いのは最早驚くところではないのだが、『好み』に関しては要素要素の組み合わせなのでそこを埋められたデザインになることはかなり稀なんですね。久しぶりにキャラデザが刺さった感触がしたな………。分厚め目蓋でデフォルトが若干眠たげな顔なのが良い。科学者とかワーカーホリック的眠さじゃなくて、本人の細かいことを気にしなさそうなおおらかさが滲んでいる、健康的な表情なところが好きポイント。眉も位置が上の方で太めなのも良い…。ほや〜〜んとした印象を受けて癒される…。

・コロコロコロコロ変わる表情。(ロディは思ったことと態度を切り離すタイプだけど)心情を考察しやすいからそういうタイプはありがたいし、何より見ていて楽しいよね。満面の笑顔とかつられ笑いしてしまう。ダビダンス、ヒーロー側はそれどころじゃないのに楽しそうすぎる荼毘に心情が引っ張られちゃったもんな。

・上で書いた顔立ちに反して強い自我。デクの言った「スーツケースの中見せて」に対して「じゃあ金払え」は少しでも金になるチャンスがあるなら逃してなるものか、って考えからだろうと思います。父親が居て友達も居た時期は(描写がないだけかもしれないが)そういう貪欲な印象を受けなかったので、強いられた環境の中でもより良い生活のために強かにならざるを得なかったのかもしれないと思うとィイ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!(行間の前後から推測した幻覚を見て呻くオタク) そしてクライマックスで腹をレーザーで貫通しドボドボ血を落としながら長い階段を下っていくところは、倒れてなるものかという彼の意地が一番に発揮されるシーンでありました。一度意識を失いピノさえも消えてしまったにも関わらず5分という短いタイムリミット内で意識を取り戻して解除キーをセットする……。君も、多くの人に託され、期待に応えようと実力以上の力を発揮するヒーローになってしまったな……………。眩しい………………。

・なによりも幼い弟妹を大切に思う兄貴属性、これズルくないですか???????? めちゃくちゃ好きな人多いと思うんだ(偏見)。私は大好き。ロケットペンダントに入れて写真を眺める表情で家族想いなんやな〜〜って思ったら濃いめの弟バカ/妹バカを発揮してくるから笑った。前を見て運転しましょう。その愛を自分の中に秘めるだけじゃなく、惜しげもなく当人たちに注いでいるのも良いですね。本当に大事にしてるんだよな〜〜〜………………。ロロもララも父親に捨てられた(誤解)ことを少しだとはいえ覚えているので、突然に失われた平穏との乖離を悲しく思ったり恨んだりすることもあったろうに、支えてくれる兄が保護者並のカッチカチの心意気で自分たちを守ろうとしてるんだからそりゃあ真っ直ぐに育ちますよね。トリガーボムで居住エリアがパニックになってる中でも兄の言いつけ通り家の中でじっとしていたのは、そういう素直なところが描かれているんだろうな〜〜と思いました。

・大事な弟妹を守るために自分の手を汚すことを躊躇わない割り切り/思い切りの良さがありますね彼。大事なものを胸に抱えて、自身はいくら泥まみれになろうとも気にしない自己犠牲がちなキャラクターを好きになりやすいからマ〜〜〜〜〜〜沼ること沼の如し。ズブズブ👍

・自我強い割に自己肯定感は低めで悲観的。ヒーローとかヴィランとか関係ない平穏(尚境遇)な世界で生きてきた少年の、精神的な弱さを伺えて良い。オセアン当局やヒューマライズに追われて「逃げ切れるわけがない! 正直に出頭しよう!」は家に残してきたきょうだいのことが気がかりなのもあるだろうけど、デクの個性込みでもこのままでは大人数の追手を撒けないことを確信しているんだろうな〜〜〜〜と。後に個性が明かされることでロディ本人の戦闘力は無いに等しかったのが分かったので、逃げられないと思うのは仕方なかったんやな……。ヒロアカは「更に向こうへ」を体現する人間が集団で登場するので、ロディの後ろ向き感は一般人として当然の思考回路だとしても一周回って新鮮な感じがしました。内緒でスーツケースを持ち出した事件の後洞窟で焚き火をしていたシーンでの会話が、自信の無さモリモリなネガティブモードでそれに拍車をかけている。

・自己肯定感は低いが身体能力は高い! 高すぎる! 初めの方のパルクールすっっっっっげ〜〜〜〜〜〜カッコ良かったです。 身一つでOFA発動中のデクに負けず劣らずな機動力を見せつけてくれるの、はちゃめちゃに興奮しました。個性に頼らない素の身体能力で出来ることが多いと、いざという時に頼りになると思うんだなので本編にも出てきていいんだよ(論理の破綻)。あのトンデモ逃走劇観ていてヴィジランテ12巻のクロウラーvs.イレイザーヘッドをあんな感じで映像化してくれないかなと思いました。夢想するだけならタダ。

パルクールといえば途中、アパートメントの出窓を足場に進むところがありましたね。ひょいひょいっと進んで、閉じられていた窓に一声掛け、また進む。後ろから追いかけてきたデクと声に反応して出てきた犬が鉢合わせてあわあわしていたところです。あのシーン、ロディがこの街で生きていることを自然に描写していてとても好きだな……と思いました。彼はこの時間には外から声を掛けると窓を自分で開けて顔を出してくれる犬が居ることを知っているんだな………。犬って結構フレンドリーな子が多い動物種だけど、仲良くなければあんな風に一声掛けられただけで飛び出して来ない(ペットを飼ったことがないから間違ってたらスンマセン)と思うので、これまでにロディがこの街で積み上げてきたものを垣間見た気分で嬉しくなれました。

ピノ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! ピノカワイ〜〜〜〜〜〜よピノ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! デザインめちゃくちゃ可愛い上に、行動はロディの感情に基づくってもう駄目になるしかなくない?!?!?!!!??? 人間の言葉を理解してそうだしイレギュラーに巻き込まれても状況に順応してるしでIQ高そうな鳥やな……って思ってたらそういうこと!!! そりゃあんなにコロッッコロリアクションを見せてくれるわけだわ………。ロディ、顔や態度で取り繕おうとしても個性で全部バレバレなの可愛いな……。

・ロディの声優さん、名前はどこかで見たことあるけど出演作品が他に思い当たらないので私の履修範囲のアニメの声優ではない??? 津田健次郎さんのように、名前を全く知らなかったのにその日から次々に彼の担当するキャラにぶつかっていった(オーバーホール込み)ことがあるので名前を把握しておこうと思います。いや〜〜〜〜〜吉沢さん、めちゃくちゃロディ!!!!って感じがして好きだ………。声質も演技もあの性格を表現するのにめちゃめちゃハマっているのに、声優本人の独特なクセが強くなくて良い人材を選んだなと思いました。声優を選定した人ありがとう。

 


これはあんまり本編に関係ない個人的な話。デクとロディの追いかけっこみたいな自由に街中を駆け回るの、めちゃくちゃ夢です。デクの黒鞭でターザンするのとか、本来足場として想定されていないところを駆け抜けるのとか。現実は個性なんてないし、パルクール出来るほどの運動神経は持ってないから夢の中でヒャッハーするだけなんだけど、あの映像でそういうのを疑似体験できて楽しかったです。アニメーターってやっぱすげえな〜〜〜〜…………。

 


おわり

作品の感想を書くにあたって

きっかけ

昔、布教がメタクソ上手い友人がいました。その友人に出会うまで私はアニメを見ることが(そんなに)なかったのですが、「来期やるこのアニメの演出が毎回すごくて…」とか、「このキャラ、過去がしんどくてスレてたけど今周りにいる人たちのお陰で段々と良い方向に向かってたんだけど、最新巻でついにとんでもないことをしてくれちゃって〜」とか、好奇心をくすぐる説明が兎に角上手い人でした。こういうキャラクターがいて、こういうパーソナリティで、こういう対人関係があって、こういう目的のためにこういう行動をして……。あれよあれよという間に私も毎期必ずアニメを見るようになっていきました。今は疎遠になってしまって長く、記憶も薄れてしまいましたが、彼女の話を聞くことが大好きでした。今思うと、(身振り手振りや声の調子などの話し方も然ることながら)話の組み立てが上手だったのだと思います。

 

抱負

「彼女みたいに語れるようになるにはどのように作品を読めば/見れば良いんだろう?」が一番気になっていたことで、同時に「私にもあんな風に俯瞰したモノの見方をしたい」という憧れもありました。そこから発展して現在本格的に創作活動をするようになって、『原作の良いところを文章化すれば自分の創作に取り入れやすくなるかもしれない』と思うようになりました。長年作品をただ消費するだけで終わっていましたが、「誰のどのようなところがこういう理由で好き」というのを言葉で表す経験を積みたいと思っています。

また、(創作活動は一旦横に置いておき)、『未来の自分が見返して楽しめる文章は今の自分にしか書けない』という考えもあって、時間をかけてでも文章を練ることにしました。私は人の漫画ゲームアニメの感想を読むことが好きで、それ目当てにTwitter掲示板を徘徊することがあります。それは誰か他の人の文章に限定されず、自分の文章にも同じことが言えてしまいます。地産地消、或いは自家発電といったところですかね。自分のものであれ他人のものであれ、未読時の新鮮な感想/再読時の深みをもった感想はコンテンツになるのです。

そういう訳で、思ったことを文章に認めようというやる気に満ち溢れています。

 

なぜブログでやるのか?

少し前に一度、とある作品の感想をTwitterを用いて言葉にしていたことがありました。Twitterを使う方はご存知だと思います、突発的な感情を叫ぶのには向いているけれど少し本腰を入れて語るとなると、140字の文字数制限ではすぐに上限がきてしまうんですよね。言いたいことを言い終わるまでに1ツイートに収まらないことが多々あり、仕方がないので自己リプライ機能を用いてキリの良いところで文章を分割して投稿していました。Twitterで長い文章を投稿するのってとにかく面倒なんですよね。

自己リプライ機能で辿れるようにしていたとはいえ、感想ツイートが他のツイートに埋もれてしまうので見返したい時にスムーズにいかないのもまた難点でした。オリジナルのハッシュタグを使おうにも毎度タグを入れて呟くのが面倒で面倒で……。

それに加えて一度呟いた内容を修正することができないのも不便です。キャラクターの名前を間違えて覚えてツイートしていたことがありそれに気づいた時は死にたくなりましたが、ツイートを削除する以外に間違えた事実を抹消する手段はありません。血の涙を流しました。

そんなこんなで不便なことだらけのTwitter利用だったため、試験的にブログを使ってみよう!と思ったのであります。軽い気持ちでのツール選択なので、ブログ形式が肌に合わなければまた他の手段での発信を考えています。

 

意気込み

私が作品の良さを言葉にすることの原点、「彼女のように語れるようになりたい!」をカテゴリーの一番初めに載せることで、迷走しがちな己を律しようとした次第。

続けられるように頑張るぞ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

海水面を研究する(⚠️創作BL)

背景を描くのが苦手です。苦手なのであまり描いたことがありません。当然下手です。
でも海や空を描くのは好きです。繊細なグラデーションが果てしなく続いているのを見ると、絵の中に取り込みたくなります。
好きこそ物の上手なれとは言いますが、数をこなしていてもあまり上手くなっている実感がないので、質を意識しようと決めました。
完成イラストはこちらです↓
nekoniumoretesinitai.hatenadiary.jp

 

 

描く前の準備

資料探し

まず初めにPinterestで、描きたいアングル・時間帯の海の写真をできるだけ多く集めました。
Pinterestは選択した画像に似た画像を多く出してくれるので、本当に重宝しています。
前々から絵を描くにはPinterestを使うと便利という話は聞いていましたが、話半分にスルーしていました。
昔の自分をフルボッコの刑。
  ∧_∧       

 ( ・ω・)=つ≡つ  
 (っ ≡つ=つ    
 /   ) ババババ  
 ( / ̄∪  

Pinterest、すごく便利ですよ! 絵描きの方々には今更な話かもしれませんが……。

扨。
描きたいアングルはカメラが海面近くにあり、レンズの向きが海面と平行になっていて水平線が見えるようなもの。
時間帯は夕方に設定。
この時、両方の条件を満たす写真はそうそう無いと考え、アングルと時間帯の参考資料を別々に集めました。
描きたいものに忠実な資料を探すと当初の目的を見失って泥沼にハマること間違いなしなので、スッパリ諦めます。
海面スレスレの波の形はどんな時間帯だろうと似た形になるだろうし、夕方の海の色はどの角度から見た海だろうと変わらないでしょう。多分!
Pinterestで表示される画像は著作権フリーでは無いので、説明のためにこのブログに載せることはできません。説明が分かりにくくなってしまいますが、ご了承ください。

 観察

波の形を観察します。
なんかウニョウニョしています。イメージとしては山脈…?
ミニチュアの山並みがx軸だけでなくy軸方向にもバーっと続いている感じ。
この時、手持ちの筆の中でどれを使えば参考資料のような絵を描けるかシミュレーションしました。
この筆でこのストロークで描いて、ここはぼかす、ここば消しゴムでくっきりさせる…というように手順をある程度はっきりさせておきます。

また、レイヤーの構成も考えます。
このレイヤー構成をあらかじめ決めるワンステップというのはめちゃくちゃ大事なキモです。
夕方という色の移り変わりが激しいシーンを描くため、大きめのエアブラシで色を付け足したり削ったりすることは必至の工程です。
レイヤーを分けることで描きたくないところに色を乗せてしまう、消したくない部分を消してしまう、という事故を防ぐことができます。
かといって分け過ぎるとイラストのデータが重くなってしまうしどこに何を描いたか把握できなくなってしまうので、ルールを決めてある程度の枚数で妥協します。
写真を見比べていると、3種類のレイヤーがあれば再現できるのではないかと考えました。

①空からの光を反射する部分を表現するレイヤー。夕日のオレンジ〜空の薄紫。スクリーン
②海中の色を表すレイヤー。彩度低めの青。乗算
③ベースになる海の色。彩度低めの紫。普通

①が一番上にあるレイヤーで③が一番下です。
描画色や筆の不透明度を変更することで、情報量も増えて海っぽさが増すのでは?

ここまで考えて、実践に移ります。

 

描いてみた

机上の空論とはまさにこのこと!
笑っちゃうくらいに手が進みませんでした。敗因は波の形が「山っぽい」という大雑把なイメージで解釈した後、そこから突き詰めなかったことですね。
私は山脈をスラスラ描ける人間ではありませんでした。なのでもう一度資料に戻ってもう少し細かく見てみます。

大きい山があって、それらは小さい山・台地で繋がっている。
山の表面には頂点から麓方向に伸びる線状の凹凸がある。
ウニョウニョのストロークも、もっと横に潰した方が良さそう。
でも画面奥から手前にかけての筆の流れも必要だな。

というようなことを思いました。

プラス、資料写真を見て実際に描いてみます。やはり手を動かさないことには経験にならぬ。

これらを踏まえてもう一度キャンバスに向かいます。

タイムラプスを見ると分かると思いますが、何かしら描いた後に筆が止まり、描いたら止まり、描いて止まり……。止まっている間は資料を見ています。「コイツ観察したって言ってるくせによく分かってねえんだな」感丸出しで恥ずかしい〜〜!
そして描いている最中に脳の働きが落ち始め、段々と模写っぽくなっていきます。参考資料は著作権フリーではないので慌てて形を変えます。

描いても描いても完成と言える波にならず、最終的な着地点は(自分が)痺れを切らせたところになりました。自分1人の脳によるものの見方・考え方には限りがあるので、何時間も意固地に粘るより、諦めて外からの意見を取り入れる方がよっぽど有意義(のはず)

 

もらったフィードバックと修正と反省と今後の課題

これらも忘れずに確認します。回せPCDAサイクル!
この記事の最初の方で貼ったこちらのページに書いています。

nekoniumoretesinitai.hatenadiary.jp

 

終わりです。

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絵を描いたよ(⚠️創作BL)

f:id:nekoniumoretesinitai:20210707185330j:image

創作するにあたって、まずは好きな題材で描こう!と、『空』・『海』・『不安定に揺れる精神』『強引に引きあげる手』をテーマに描きました。手を引く/引かれる構図がめちゃめちゃ好きなんですよね……。

使用ソフト:CLIP STUDIO PAINT EX
制作時間:約7時間
設定課題:波の形
作業過程動画:最初と最後の絵は加筆修正したもの(後述)を使っています


www.youtube.com

このイラストに関しては「ただ描きたかったから描いた」のもありますが、「好きなのに上手く描けないからよく研究して今後に活かそう」という思いもありました。

詳しくはこちらの記事をお読みください↓

nekoniumoretesinitai.hatenadiary.jp

 

あらかじめ詰まりそうな部分を調べ、資料を集め、筆の動かし方を言語化する。そういった事前準備を普段よりも多く行いましたが、やはりどこかが物足りない。目は肥えているはずなのに『自分が描いた』フィルターが分厚く、どこがイマイチなのかが分からない。ここ描くの大変だったな〜とかここめちゃめちゃ上手く描けた!とか、思い出ばっかり。

そんな場合はどうしたらよいか?

私は友人を召喚しました。イラスト初心者時代から絵上手人(えうまんちゅ)の腕に飢えている私の姿を見ているので、手加減容赦をしないで率直に指摘してくれる。ありがたいことです。

友曰く、

・左の男子の左手の形が変
・左の男子のYシャツが硬そう
・右の男子の水面との境界をもう少しハッキリさせる
・右の男子の頭が横に長く見える
・海が硬そう
・人物に海からの反射光をあてたらどう?

 とのこと。

ナルホド〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!!!!!
思いもよらない指摘満載でした。波………言われてみれば確かに石っぽい…………。

私はモチーフによって使う絵筆を変えることはなく、髪も服も波も全て同じ筆で塗っています。勿論私の表現力の問題もあるかとは思いますが、友人に硬そうと指摘されたYシャツと波はこの筆とは相性が悪かった可能性があります。
使った筆は、よー清水さんの『「キャラの背景」描き方教室 CLIP STUDIOで描く! キャラの想いを物語る風景の技術』を購入することでダウンロードできる筆です。私はそのうちの『S-Penブラシ』、『G-S-Oilブラシ』を愛用しており、今回もこの2本をよく使っていました。
素直な描き味で感覚的に描きやすいブラシなんですよね。つい多用してしまいましたが、もう少し冒険してみた方が良いのかもしれません。

私の絵に赤ペン先生的に修正箇所を提案してくれましたが、流石にそのまま載せるのは抵抗があるので、自分で描き足し&修正しました。こちらです↓

f:id:nekoniumoretesinitai:20210707105027j:image

大分印象が変わり、作品として""完成""した気がします。
アドバイスをくれた友人達に感謝です。

 

この絵を描いてみての今後の課題としては

・物体の材質を意識した光/影を描く
・光のライティングをこれまで以上に意識する
・視線誘導を念頭に入れた画面作り
・インストール済みのブラシの特徴を

あたりではないかと思いました。

上2つの具体的な解決方法について、日常生活で周囲を観察するのと、Blenderを用いて簡易的なシミュレーションをして勉強していこうと考えています。
視線誘導についてはYouTubeに投稿されているイラスト講座を頼ろうと思います。また、プロのイラストレーターが多く添削を行う『sessa』というサイトがあるのですが、実際に添削された絵を見ることが出来るためそこも参考にさせていただきます。
最後のブラシについては、これから枚数を重ねるうちに少しずつ知っていければ良いかな〜〜くらいのスタンスで、ゆっくりと把握していきたいです。ブラシの種類が多すぎるので時間がかかることは割り切らないとやっていけない。自分は完璧主義なきらいがあるので、初めから高くするハードルと低くするハードルを見極めるのはとても大事だと考えています。戒めです。

 

おわり

色塗りが死ぬほど嫌いだった話

 

前置き

イラストを描く上でそこそこのウェイトを占める工程、色塗り(モノクロイラストは除く)。題名の通り、絵を描く工程の中でダントツに色塗りが嫌いでした。
私はいつも『ラフ→線画→レイヤー分け→塗り→加工』の順で絵を描いています。初めラフから線画にかけてはテンションが高いのですが、段々とフェードアウトしていきます。最後の加工でちょこっとだけ持ち直すことが…持ち直…?持ち直すことが無きにしも非ずかもしれない……。正直加工しても尚良くならない画面に歯噛みすることが多いです。
ラフをピャーーーーーーーーーーーーッと描いたあとにイメージを縁取るように線画をおこしていく過程が""描いている""感があって好きなのですが、絵を描くタイプの私の友人達は色を塗る方が好きらしい。マジかよ。

色を塗るのが嫌いな理由に、まず『調和する色が分からない』ということがあります。これまで主に描いてきた絵は二次創作で、元のデザイン・配色が決まっていました。太陽の下にいる推しを描くには苦労しません。影は色相環を青方向にずらして描き、光は黄色〜橙色方向にずらす。
これで大体上手くいきます。
太陽光を浴びる推しは描けます。
でも、当たり前なことですが推しはいつも太陽光を浴びているわけではありません。人工的な光の下にいるかもしれないし、そもそも光が届かないところにいるかもしれない。

絵を趣味にしている人からプロのイラストレーターまで、『何かしらの光源は設定しているけどその光が何なのかは描いている本人も分からない』という絵を描くことがあると思います。特定のシーンを設定しているわけではないけど落書きとしてぱぱっと描きたい時に描く絵です(説明が難しい)。pixivで『〇〇log』のようにしてまとめられているような、程良い荒さが残る感じの絵です(食い下がるな)。
私も描いてみてはいるのですが、絵筆を洗った後の水のような混沌具合に毎度頭を抱えます。

 

変化(前半)

好きなイラストレーターの絵をスポイトでとったり、配色講座を見て足掻いてみてはいるものの効果は出ず、色が分からないと嘆き続けて5年…くらい経ちますかね…。最近、ふと気付いたことがありました。
イラスト全体ではないものの、髪色と肌色だけなら、あるいは肌色とスカートの色だけなら、良い感じに見える絵が描けるようになったかもしれない。他の要素が和を乱しているけど、イラストの一部だけなら納得のいく色選びができている気がする。何をしたらそうなった? 何がきっかけになった?

かぐや様は告らせたい』という漫画をご存知でしょうか。アニメ化・実写映画化され、人気が高く、二次創作も盛んに行われる作品です。私自身は読んだことはありませんが、プロ/セミプロの絵描きさんをフォローしているTwitterアカウントのタイムラインで、二次創作イラストをよく目にしていました。
毎日多くのイラストがタイムラインを流れるためそれぞれの絵は誰が描いているのかをきちんと把握することは少なかったのですが、ある日疑問に思いました。かぐや様の絵、一体誰が描いているのか?
というのも、(まあ明らかに絵柄が違うのもありましたが)似た雰囲気のイラストがかなりの頻度で目に入るようになったからです。内側から淡く発光するような、夢を見ているかのような、儚い印象。よく見てみると絵柄は違うが、塗り・色が似ている。
四宮かぐや嬢を例にとります。彼女を構成する色は黒(髪/制服)、白(ブラウス、肌)、赤(瞳、リボンタイ、髪留め)、と無彩色2種+有彩色1種の極めてシンプルなものです。
このシンプルさが絵描きそれぞれの個性を発揮できる幅を狭めているのか、他の絵師によるオマージュ(?)をし易くしているのか。真相がどうなのかは分かりません。しかしこの単純な色構成のおかげで、上手くハマる影・光の色の組み合わせが”見える”ようになったのは確かです。

その後ふと、とあるイラストレーターの発言を思い出しました。現在該当ツイートを削除されているので名前は出しませんが、ズブの素人から片手に満たない年数の練習でプロになったトンデモ・ドリョク・ヒューマンです。その人は「色の練習をどうやって行ったのか」という質問リプライに対して「スポイトで色を確認してパターンとして覚えた」と答えていました。
いやいやいやいや。
パターンって。色の組み合わせなんて何無量大数通りあると思ってんの無理ゲーやんけ。
当時私はあの返事を見てひっくり返りました。
また、その人はツイートで「絵が上手くなりたい気持ちが強過ぎて睡眠すらまともにとれていない」とも言っていたので、向上心の塊のような人が、相当な努力を積んでようやく辿り着ける域なんだな…私にゃ出来るとは思えん……と匙をブン投げていました。

これやん???
かぐや嬢の話ってこのことなんじゃない?!??!!
パターン覚えるのムリ~~〜〜とか思っていたけど、かぐや嬢の色に限定すれば既に覚えられている……!? 黒と白と赤を使うイラストなら、良さげなヤツ描けちゃう…?!

勉強していて、理解できていなかった個々の事柄が線で結ばれることは往々にしてありますが、それを絵で体験するとは思わなんだ。
絵も勉強も土台は一緒なんですね…………(今更)。

 

変化(後半)

上記の発見から少し経ち、最近、頭の中でラフを練り練りしていると、またしてもとある変化に気がつきました。ラフに色がつき始めたのです。ここで初めて『私が頭の中で思い描いていたラフには色情報がなかった』ことにも気付いたのですが、今更すぎる発見に驚いて暫く挙動が怪しくなりました。マジかよ!? 
その色はやたらと整った色調をしていて、私オリジナルのアイデアじゃないんだろうなと予想がつきました。なので尊敬するイラストレーターの作品と片っ端から照らし合わせたところ、やはり丸被りする作品がありました。南無………………。
とはいえ構図や題材は全く被ってはいないので、その作品全体を思い浮かべたというわけではないです。人様のカラーパレットを使って色塗りをした、というイメージでしょうか。
(今回実際に描いてはいませんが、)この”人のカラーパレットを用いて別の絵を描く”ことは、今までチャレンジする度に玉砕してきたことでした。それが頭の中とはいえ具体的にイメージ出来るようになった理由は、上で書いた変化のおかげか、はたまた別の理由があるのか。私は上記の変化から後半のこの変化の間に絵を1、2枚くらいしか描いておらず、絵以外に優先すべきことがあったのでそっちにかまけていたので思い当たる理由がかぐや嬢の他に全く分かりません…。

よく分からん謎の時期に発生した進化ふたつ、これらは調和する色のパターンを自分の中にストックできるようになったことをあらわしている気がします。


変化後に一枚も絵を仕上げられていないのでもしかしたらこれらが机上の空論、アイタタな勘違いの幻覚かもしれませんが、今までとは違う何かを掴んだぞウオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!という感情を文章にすることには成功しました。
これから作品をもっと描いていきたいです。研究しながら描くので具体的には1か月に1枚くらいのペースで………。

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