猫圧を求める

絵の練習とか漫画の感想とか

海水面を研究する(⚠️創作BL)

背景を描くのが苦手です。苦手なのであまり描いたことがありません。当然下手です。
でも海や空を描くのは好きです。繊細なグラデーションが果てしなく続いているのを見ると、絵の中に取り込みたくなります。
好きこそ物の上手なれとは言いますが、数をこなしていてもあまり上手くなっている実感がないので、質を意識しようと決めました。
完成イラストはこちらです↓
nekoniumoretesinitai.hatenadiary.jp

 

 

描く前の準備

資料探し

まず初めにPinterestで、描きたいアングル・時間帯の海の写真をできるだけ多く集めました。
Pinterestは選択した画像に似た画像を多く出してくれるので、本当に重宝しています。
前々から絵を描くにはPinterestを使うと便利という話は聞いていましたが、話半分にスルーしていました。
昔の自分をフルボッコの刑。
  ∧_∧       

 ( ・ω・)=つ≡つ  
 (っ ≡つ=つ    
 /   ) ババババ  
 ( / ̄∪  

Pinterest、すごく便利ですよ! 絵描きの方々には今更な話かもしれませんが……。

扨。
描きたいアングルはカメラが海面近くにあり、レンズの向きが海面と平行になっていて水平線が見えるようなもの。
時間帯は夕方に設定。
この時、両方の条件を満たす写真はそうそう無いと考え、アングルと時間帯の参考資料を別々に集めました。
描きたいものに忠実な資料を探すと当初の目的を見失って泥沼にハマること間違いなしなので、スッパリ諦めます。
海面スレスレの波の形はどんな時間帯だろうと似た形になるだろうし、夕方の海の色はどの角度から見た海だろうと変わらないでしょう。多分!
Pinterestで表示される画像は著作権フリーでは無いので、説明のためにこのブログに載せることはできません。説明が分かりにくくなってしまいますが、ご了承ください。

 観察

波の形を観察します。
なんかウニョウニョしています。イメージとしては山脈…?
ミニチュアの山並みがx軸だけでなくy軸方向にもバーっと続いている感じ。
この時、手持ちの筆の中でどれを使えば参考資料のような絵を描けるかシミュレーションしました。
この筆でこのストロークで描いて、ここはぼかす、ここば消しゴムでくっきりさせる…というように手順をある程度はっきりさせておきます。

また、レイヤーの構成も考えます。
このレイヤー構成をあらかじめ決めるワンステップというのはめちゃくちゃ大事なキモです。
夕方という色の移り変わりが激しいシーンを描くため、大きめのエアブラシで色を付け足したり削ったりすることは必至の工程です。
レイヤーを分けることで描きたくないところに色を乗せてしまう、消したくない部分を消してしまう、という事故を防ぐことができます。
かといって分け過ぎるとイラストのデータが重くなってしまうしどこに何を描いたか把握できなくなってしまうので、ルールを決めてある程度の枚数で妥協します。
写真を見比べていると、3種類のレイヤーがあれば再現できるのではないかと考えました。

①空からの光を反射する部分を表現するレイヤー。夕日のオレンジ〜空の薄紫。スクリーン
②海中の色を表すレイヤー。彩度低めの青。乗算
③ベースになる海の色。彩度低めの紫。普通

①が一番上にあるレイヤーで③が一番下です。
描画色や筆の不透明度を変更することで、情報量も増えて海っぽさが増すのでは?

ここまで考えて、実践に移ります。

 

描いてみた

机上の空論とはまさにこのこと!
笑っちゃうくらいに手が進みませんでした。敗因は波の形が「山っぽい」という大雑把なイメージで解釈した後、そこから突き詰めなかったことですね。
私は山脈をスラスラ描ける人間ではありませんでした。なのでもう一度資料に戻ってもう少し細かく見てみます。

大きい山があって、それらは小さい山・台地で繋がっている。
山の表面には頂点から麓方向に伸びる線状の凹凸がある。
ウニョウニョのストロークも、もっと横に潰した方が良さそう。
でも画面奥から手前にかけての筆の流れも必要だな。

というようなことを思いました。

プラス、資料写真を見て実際に描いてみます。やはり手を動かさないことには経験にならぬ。

これらを踏まえてもう一度キャンバスに向かいます。

タイムラプスを見ると分かると思いますが、何かしら描いた後に筆が止まり、描いたら止まり、描いて止まり……。止まっている間は資料を見ています。「コイツ観察したって言ってるくせによく分かってねえんだな」感丸出しで恥ずかしい〜〜!
そして描いている最中に脳の働きが落ち始め、段々と模写っぽくなっていきます。参考資料は著作権フリーではないので慌てて形を変えます。

描いても描いても完成と言える波にならず、最終的な着地点は(自分が)痺れを切らせたところになりました。自分1人の脳によるものの見方・考え方には限りがあるので、何時間も意固地に粘るより、諦めて外からの意見を取り入れる方がよっぽど有意義(のはず)

 

もらったフィードバックと修正と反省と今後の課題

これらも忘れずに確認します。回せPCDAサイクル!
この記事の最初の方で貼ったこちらのページに書いています。

nekoniumoretesinitai.hatenadiary.jp

 

終わりです。

にほんブログ村 イラストブログ イラスト練習へ
にほんブログ村